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​プロフィール概要

名前: 飯田崇史

​所属: 筑波大学・数理物質系物理学域

​     素粒子実験研究室

職位: 助教

専門: 素粒子物理実験

趣味: 飲み会、旅行、たまに読書

It's now or never !! ​人生を全力で楽しんでいます。

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029-853-4253

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tiida@hep.px.tsukuba.ac.jp

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​最近のニュース

研究が紹介されました (2024年8月)

日本アイソトープ協会のホームページにおいて、私の研究が最前線のアイソトープ・放射線研究紹介ー私が研究者になるまでーとして、紹介されました。

論文が出版されました (2024年2月)

"First Study of the PIKACHU Project: Development and Evaluation of High-Purity Gd3Ga3Al2O12:Ce Crystals for 160Gd Double Beta Decay Search", T. Omori, T. Iida et al.が、Progress of Theoretical and Experimental Physics誌に掲載されました。

受賞しました (2023年7月)

私が代表で進めている「48Caの極稀崩壊研究のための検出システムの高度化」の研究が、日本アイソトープ協会奨励賞を受賞しました。

​研究紹介

○宇宙背景ニュートリノ崩壊光探索実験(COBAND)

 ニュートリノ振動実験によりニュートリノが質量を持つことと、その質量の二乗差が明らかになったものの、質量の絶対値は未だ不明です。ニュートリノは重い質量固有状態から軽い質量固有状態に崩壊し、その際に数~数10meVの光子を放出します。この光子のエネルギーを精度良く測定し、振動実験から得られた結果と合わせれば、ニュートリノの質量の絶対値を決めることが出来ます。

 我々は宇宙を漂うビックバン起源の背景ニュートリノ(CNB)の崩壊からでる微弱な光を、超伝導トンネル接合光検出器(STJ)と呼ばれる超伝導光検出器を宇宙に打ち上げて捉えようとしています。

○二重ベータ崩壊探索実験(CANDLES)

 

 ニュートリノを放出しない二重ベータ崩壊(0nbb)は素粒子ニュートリノの本質に迫り、物質の起源解明に関わるため、現代物理学において極めて重要な研究であると位置づけられます。発見を目指し世界各地でしのぎを削っている状態だが、未だに発見には至っていません。

 我々が用いるCANDLES 実験は、48Ca 同位体を用いた二重ベータ崩壊探索実験であり、全二重ベータ崩壊核中最大のQ 値(4.27MeV)を生かしたバックグラウンド(BG)フリー環境と、48Ca同位体濃縮法によって、最終的に現在の世界最高感度100meV をはるかに上回る数meV での二重ベータ崩壊探索を目指しています。CANDLESは現在、岐阜県神岡の地下1000mで96個のCaF2結晶と62本の光電子増倍管(PMT)を用いたプロトタイプ検出器を用いて将来のためのスタディを進めています。

○次世代シンチレータの開発

 

 宇宙の27%を占める暗黒物質の正体とは何なのか?宇宙が物質のみで構成されおり反物質が無いのは何故なのか?以上の研究のためには、発光量が大きくエネルギー分解能が高い無機シンチレータを開発することが一つの重要な鍵となります。

 東北大学と共同でヨウ化カルシウム(CaI2)シンチレータ結晶を開発し、発光量107,000 [ph/MeV] と、NaI(Tl)と比べて2.7倍であることを確認しました[1]。現在、このCaI2結晶の大型化、加工技術の開発、そして宇宙史研究に用いるための基礎特性評価を行うことを目標として、研究を進めているところです。

​[1] K. Kamada, T. Iida, et al., Ceram. Int., Vol.43, Suppl.1, Aug. 2017, Pages 423-427 

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